ラフェッテ34 / Lafette 34





ラフェッテ34はMG34機関銃に使用する大型の3脚架、1936年から生産が開始され、ドイツ軍の正式採用は1939年1月24日。軽機関銃と重機関銃のどちらの役割も果たせる汎用機関銃として開発されたMG34は、銃単体では主に歩兵の火力支援を行う軽機関銃として使用することができる一方、このラフェッテ34を使用すると陣地防御などに使う重機関銃としても活用できた。機銃の固定金具の形状が異なるためMG42機関銃は使用できず、MG34専用(MG42用はラフェッテ42)となる。ラフェッテの正確な生産台数は不明であるが、ラフェッテ34・42合わせて10万~15万台との推測がある。生産コストは400RM。

前脚は長さと角度が調整でき、後ろ2本も左右で角度を調整できるため、さまざまな地形に対応できる。低射撃姿勢・高射撃姿勢の他、専用の支柱を使用することで対空射撃にも対応できる汎用性を持っている。左右・上下方向への射角調整の他、射撃時の反動を抑えるスプリングを内蔵したダンパー、射撃時の反動を利用した縦深方向への射角調整機構など非常に凝った機能を有しており、光学照準器を使用すれば3000メートル以上の遠距離へ弾をばら撒くことも可能。射撃により加熱した銃身をレバー1本で容易に交換できる機構も優れた特長の一つである。

ラフェッテ本体はコンパクトに折り畳み、兵士1名が背負って運搬する。単体での重量は約20㎏、銃を装着した状態では約33㎏であるため兵士2名での運搬も可能な重量になっている。

■各部のディテール紹介

・折りたたみ状態(運搬時)

・低射撃姿勢

・高射撃姿勢

・対空射撃姿勢

・展開手順

・射角調整(左右方向)

・射角調整(上下方向) / 射表

・引き金機構

・MG34機関銃の搭載 / 銃身交換

・ダンパー / 薬莢受け / 照準器基部 / 対空射撃用支柱基部 /
保護パッド / 予備ボルトケース / 塗装

・負い革(スリング)

・ラフェッテの分解 / レストア その1

・ラフェッテの分解 / レストア その2

・ラフェッテの分解 / レストア その3

・ラフェッテの分解 / レストア その4

・ラフェッテ34マニュアル掲載写真


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