■ラフェッテの分解・レストア その2


大きなギアが収納されている射角調整装置の内部。写真中央の細長いプレートは引き金機構の一部。










分解して塗装をすべて落とした状態。各部の溶接跡や仕上げを見る限り、大量生産品というよりもハンドメイド品という印象。













マウントを上下に調整するための大きなギアは確実で正確な動作を実現させる。調整ダイヤルからギアを貫くシャフトのなめらかな表面仕上げや細かなギアが外周に彫られたダイヤル部品などは精密機械を連想させる素晴らしい品質。




射角装置の本体側面にある刻印。生産年とシリアル番号、一番下のアムトは「WaA20」。この部分の刻印も目立つよう白塗りが施されていた。各部の加工跡や刻印を所定位置に打刻するために引かれた線なども確認できる。



上で紹介したギアと勘合して実際に上下に可動する部品で本体はアルミの鋳造品。円形状の内部に反動利用による射角調整装置の一部が収まる。




射撃の反動を利用した射角調整装置を構成する主な部品。複数のインナーが組み合わさる構造はズームレンズの内部を連想させる複雑な構造。




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