■射角調整(左右方向)




ラフェッテ34は上下・左右の一定範囲において射角調整ができる。左右方向においてはMG34のリアサイト直下を支点として約36度の射角が調整可能。マウント後部にある射角調整装置の下部が円弧形状のレールと噛み合っている。レール上部には0~65までの目盛があり、32.5が中心位置となる。





65まで刻まれた数字は、角度を表す単位「ミル」※で表記され、この1目盛で10ミルである。1キロメートル先にある1メートルの幅の物体が見える角度が1ミル。よって、10ミルである1目盛分を動かすと100メートル先の標的に対して1メートル弾着地点がずれることになる。

※ミルは円周を6400等分した角度。1ミルで約0.05625度となる。ドイツでは当時、ミルを「シュトリヒ」と呼んでいた。




写真は左いっぱいに射角をとった状態。左右への射角調整はダイヤル等がないため右側にある握り手を使うが、重い機関銃を載せた状態では動きが渋く、微調整はやりにくい。





レールの両側には左右への射角を制限するためのブロックがあり、任意の位置に固定できる。








内側にあるレバーで左右への調整機構をロックする。上の写真はロックをした状態。




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