■41型 弾薬箱(スチール製)/
Patronenkasten 41 für MG


■スチール製弾薬箱(1942年製)


34型弾薬箱の後継として1941年8月2日に採用された弾薬箱。弾薬箱の機能としては34型と同じであるが、生産性を向上させるための形状変更とフタの内側にゴムパッキンが配され防塵・防水性能が向上している。本体に使われているスチール板は34型よりも厚いものが使用され強度も向上しているが、34型のスチール製弾薬箱と比較すると630gほど重くなっている。

重量:2308g













弾薬箱のサイズは373×173×87mm。掲載品は赤茶の下地にジャーマングレイが塗られた再塗装品であり、オリジナル塗装ではないことに注意。表面の細かい凹凸も腐食によるものと思われる。




「brh」の製造メーカーコードと不鮮明なバッフェンアムト、1942年製を示す「42」の刻印。




フタ上面のプレス製リブが無く、フラットなタイプも存在する。キャリングハンドルに巻かれた革製バンドは紛失している。




側面に打たれた「Patr.Kast.41f.M.G」の刻印。機関銃用弾薬箱41型を意味する。






開閉金具が付いた両側面は、フタの金具に差異がある以外、全く同じ形状となっている。













機関銃への給弾時に弾薬への砂や泥の付着を防ぐために弾薬トレーとしても機能するフタ。41型ではフタがより地面に近い位置になるよう改良され、安定性と給弾のやり易さが向上している。




フタの内側周囲には防水のためのゴムパッキンが取り付けられている。




■スチール製弾薬箱(1944年製)






「bdk」の刻印から製造メーカーはSchneiderwerke、1944年に製造された41型弾薬箱。こちらもダークイエローのリペイント品。キャリングハンドルの革製バンドは無く、省力化が図られている。







42年製弾薬箱には両側にレバーの付いた金具を有していたが、44年製では片側のみとなった。また44年製では一部の金具取付にリベットを廃止し、スポット溶接を取り入れている。






42年製はフタが外せない構造となっているが、44年製はフタが接続する「口」型の金具から外れる構造。




フタが紛失する恐れがあり、これといった利点が無いように思う構造であるがフタが分離する。フタは左右どちらの向きでも取り付け可。



















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