34年型弾薬箱 アルミ製 / Patronenkasten 34 für MG

弾薬箱

弾薬箱

1934年に採用された金属製の弾薬箱。ベルトリンクで50発ずつ結合された7.92×57mmモーゼル弾を5本から6本(250発から300発)収納できる。初期生産品はアルミ製であったが、アルミが航空機の生産材料として最優先に使用されるようになると、その後スチール製が登場する。ここで紹介する弾薬箱はアルミ製であるが刻印がないため生産時期は不明。本体は赤茶の下地塗料、その上からジャーマングレイで塗装されている。

当時は比較的希少価値の高いアルミ製は生産コストも高いと思われるが、スチール製と比較して約700g重量が軽い。また錆や腐食が発生しにくい点も大きな特長である。

弾薬箱重量 アルミ製:978g  スチール製:1687g

※本サイトでは「MG34工具セット」の項でもアルミ製の34年型弾薬箱を紹介しているがこれとは別の個体。




弾薬箱




弾薬箱




弾薬箱

弾薬箱のおおよその外寸は365×86×170mm。




弾薬箱の両側面。写真右はフタ開閉用のヒンジ、左にはフタを閉じた状態でロックする金具があり、その下側にはどちらにも可動式の取っ手が付いている。




弾薬箱の刻印

弾薬箱フタ上面にあるアムト刻印。メーカーコードの刻印が薄く数字が読めない。




弾薬箱の持ち手



弾薬箱の持ち手

フタ上面のキャリングハンドルは起倒式。ハンドルは弾薬箱本体と同じアルミ製で革製のバンドが巻かれている。







キャリングハンドルは片側によった位置に固定されている。写真のようにお互いの向きを180度変えることによりハンドルが中央にくるため、片手で2つの弾薬箱を運搬できる。

7.92×57mm弾300発を入れた状態では軽量のアルミ製弾薬箱でも約9.3㎏の重量がある。2箱の場合は18.6㎏となり機関銃本体よりもはるかに重い。弾薬の運搬が兵士に掛ける負担は非常に大きい。




弾薬箱のフタ



弾薬箱のフタ

フタ上面の金具を上に引っぱるとフタのロックが解除される。




弾薬箱を開ける

フタを開けた状態。ヒンジがやや低い位置にあるため、フタの開位置も低くなる。




弾薬箱のフタ裏側



弾薬箱の中

弾薬箱の内部は未塗装でアルミ地がそのまま出ている。外側に付く金具類はリベット留め。



弾薬箱に弾薬を入れる

50発のベルトリンクを5本(250発)入れた状態。スペース的にはまだ余裕がある。




ドイツ軍の教本に掲載された弾薬箱の透視図。弾薬の向きを途中で180度変えることにより300発を収納する方法を示している。

同一方向ですべてを入れた場合、250発までしか収納できない。また、数本が連結された長い弾帯を弾薬箱に入れていくと、100発を超えたあたりから細くなっている弾頭側に大きく傾きはじめ、150発辺りで横倒しになって収納が難しくなる。




弾薬箱に300発のベルトリンク




弾薬箱に300発のベルトリンク

300発を入れた状態。上に示した教本のイラスト通りに入れると最上部の弾薬は完全に縦向きとなり、無理やり収めている感が強い。写真のように100発、150発(180度向き変更)、50発と収納すると収まりが良い。







開けた弾薬箱の蓋を銃側に持ってくると弾薬のトレーとして使える。弾薬が地面とすれて汚れることで発生する作動不良を防止させる。




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