■34型 弾薬箱(アルミ製)その1 /
Patronenkasten 34 für MG



■アルミ製弾薬箱(1939年製)




1934年に採用されたアルミ製の34型弾薬箱。当時は比較的希少価値の高いアルミ製は生産コストも高いと思われるが、スチール製と比較して約700g重量が軽い。また錆や腐食が発生しにくい点も大きな特長である。

弾薬箱重量 アルミ製:978g  スチール製:1687g












アルミに赤茶の下地塗料、その上にジャーマングレイ(RAL7021)が塗装されている。
弾薬箱のおおよその外寸は365×86×170mm。







弾薬箱の刻印はフタ上面の中央に集約される。製造は1939年製、TとRを組み合わせたようなマークと6㎜ほどの小さいバッフェンアムト「WaA497」が示す製造メーカーは不明。







フタ上面のキャリングハンドルは起倒式。ハンドルは弾薬箱本体と同じアルミ製で手を保護する革製のバンドが巻かれている。何かにひっかけて弾薬箱をぶら下げる際に位置が固定できるようハンドル中央部が曲がっている。








キャリングハンドルは片側によった位置に固定されている。写真のように互いの弾薬箱の向きを180度変えて並べることにより片手で2つ、兵士1人で最大4個の弾薬箱を運搬できる。




フタ上面金具はプレスの凹み部に取り付けられているため面一となっている。弾薬箱を縦に積む場合などに安定性が増す。













栓抜きのような形状のフタ上面金具を上に引っぱるとフタのロックが解除される。







弾薬箱の両側面。フタ開閉用のヒンジ、もう一方にはフタのロック金具があり、その下側にはどちらにも可動式の取っ手が付いている。




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