■銃身

MG34の銃身

銃身の全長は624ミリ、銃身長は599ミリ。銃身長はkar98kとほぼ同じである。銃身本体と薬室側の2つの部品で構成され銃口側に向かってわずかにテーパー加工が施されている。

機関銃の銃身は連続射撃を行うと、高温の発射ガスと弾丸との摩擦熱により急激に加熱され膨張するため極端な命中精度低下やライフリングの摩耗が早く進行し予期せぬ方向へ弾丸が飛んでいく。前方に展開している友軍の後方から射撃する場合(超過射撃)などは危険極まりない。これを防ぐために数百発を射撃すると銃身を交換する必要がある。

ドイツ軍では250発(弾薬箱1箱分)を短いバースト射撃(5~7発)にて短時間で射撃した場合、または150発を速射した場合、交換するように推奨している。MG34機関銃では予備品と付属品一式のなかにそれぞれ1本の予備銃身が含まれている。MG34の運用にあたっては複数の予備銃身を用意し、運搬には専用のケース(1本入りと2本入り用がある)を用いる。




銃口側には側面に5本の溝が加工されている。ライフリングは4条右回り。銃口の切断面(クラウン)は真っ直ぐではなく、わずかにすり鉢状に凹ませてある。



MG34の銃身後部

MG34の銃身後部


MG34の銃身後部

左右に突き出た突起により、バレルジャケットに差し込んだ銃身を所定の向き・位置に固定させる。この部分は銃身とは別の部品となっておりネジにより銃身本体と結合されピンによって固定されている。





MG34の薬室


MG34の薬室

薬室入口の内側には上下に2本の溝が加工されている。ボルト先端が閉鎖する際に回転し、この溝と噛み合うことでロックされる。




MG34の銃身刻印

薬室上部には国家鷲章、MG34本体と同じ製造であるブルーノ造兵廠を示す「63」のアムト、「7.91」は銃身の口径であるが、銃身内のライフリングの山から山への長さを示す。



MG34の銃身刻印

「1602」は銃身のシリアル番号と思われるが、「S」と「4」は何を示すのか不明。




MG34の銃身刻印

ブルーノ造兵廠を示すコード「dot」と「40」は生産年を示すと思われる。「63」のアムトは同じものが4つも並んで刻印され、国家鷲章も確認できる。


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