ボルト その1











エキストラクターとエジェクター・ファイアリングピンのシアーが取り付けられたボルト本体、ボルトキャリア、ファイアリングピンなどから構成されているMG34のボルト。ボルトは約80度回転する構造になっており、ボルト閉鎖時には銃身側のリブと噛み合ってボルトがロッキングされる。ファイアリングピンはボルトの回転に連動し、コッキング・前進・撃発が行われる構造となっている。

全体にクロームメッキの表面処理が施され、このボルトだけは機械オイル無しでも作動するが、8,000~10,000発の作動ごとに徹底した洗浄が必要となる。

MG34のボルトは他のパーツと同様に極めて精巧で複雑な形状をしており、削り出しで製作されたその外見は機械美に溢れている。

全長:183.5mm  重量:513g











ボルト本体の上面。左右にある円形の突起はボルトが閉鎖し回転する際のローラーガイド。ボルト先端の左右に2本ずつあるリブが銃身側の溝と噛み合うロッキングラグ。斜めに組み込まれたピンはボルトヘッドまで貫通しており前後に可動、エジェクターとなる。

中央に写っているエキストラクターのような細長い部品が弾薬底部に当たりベルトリンクから弾薬を押し出す。この部品は内部にスプリングを内蔵しており上下に動く。




こちらはボルトヘッドが収まる銃身の薬室部分。内側は複雑な形状となっており、ボルト先端の2本のリブが噛み合ってロッキングするための溝が加工されている。




写真右はエジェクターが前進した状態。エジェクターはボルト後退時にレシーバー側の突起に当たる事で前進し薬莢を蹴りだす。




ボルト本体の下面には薬莢を引き抜く幅広のエキストラクターがある。



薬莢のリムにガッチリとくい込んで弾薬を確実に保持する。


ボルトヘッド。下部にエキストラクター、中央にファイアリングピン(前進位置にある状態)、その上の穴にはエジェクター(後方へさがった状態)、一番上が弾薬押出金具。








ボルトキャリアから取り外したボルト単体。


もどる