ボルト その2






MG34のボルト 閉鎖状態

ボルトが右へ約80度回転した状態。レシーバー内で前進位置にあり銃身のリブと噛み合って閉鎖している状態。




ボルトは後方へ下がりながら右回転するため、閉鎖状態ではボルトの全長が非閉鎖時に比べ12㎜ほど短くなる。







ボルト内部に収まるファイアリングピンとスプリング。












ファイアリングピン本体には雷管をより確実に発火させるため軽量化のフルート(溝)加工が施されているが、極端な低温時には折れる不良もあったようだ。本体には「A B」の刻印が確認できる。













ボルト内にスプリングと共に差し込まれたファイアリングピンは両側に突起を持つ金具をボルト後部の「L字」型溝に差し込んで固定する。










ファイアリングピンの後部に切られたネジに装着する部品。ボルトキャリアに差し込んだボルトの脱落を防ぐ役割を果たす。上の写真はボルトキャリアを外した状態を示す。




MG34のファイアリングピンはロッキングによるボルトの回転に連動して可動する。この画像はマニュアルに掲載されたボルトの断面図。水色がボルト本体、黄色がボルトに設けられたファイアリングピンのシアー。

上の図はボルトが右回転で閉鎖しておりファイアリングピンが前進している。閉鎖状態なのでボルトの全長が短い。

下の図はボルトが左に回転(閉鎖を開放する)しファイアリングピンがコッキングされた状態。シアーが動きファイアリングピンを止めている。ファイアリングピンが後退してシアーに掛かったようにも見えるが、実際にはファイアリングピンは動かずボルトの左回転に伴いボルトが手前に動いているだけ。
※2つのイラストはシアーやエキストラクターが同じ位置にあるが、ボルトの回転により位置が変わるため下のイラストは正確に描かれていない。







赤矢印がファイアリングピンのシアー。写真は閉鎖が開放、内部のファイアリングピンはコッキング状態にある。




それではファイアリングピンを後退位置で保持しているシアーはどのように開放されるのか?

写真はボルトが右に回転し、完全閉鎖直前の状態。シアーはファイアリングピンを保持している。




右回転が終わり完全閉鎖した状態。シアーはボルトキャリア側の傾斜に当たり持ち上がっている。この動きによってシアーは開放されファイアリングピンはスプリングの力で前進、弾薬の雷管を叩く。完全閉鎖しないとファイアリングピンが動かない構造を取り入れている。










一体の削り出しで製作されたボルトキャリア。上面後部の凹にはフィードカバーの部品が噛み合って給弾機構を作動させる。




ボルトの刻印


ボルトの上面、最も多くのMG34を生産したブルーノ造兵廠を表す「dot」の刻印。




ボルト下面、文字がやや読み難いがブルーノを示す「WaA63」と「A Z」「a」の刻印。




ボルト側面、ローラーガイドの横。「113」とあるが最初の「1」だけ字体が異なる。




ボルトキャリアの中央上面。「WaA4」はGustloff-Werkeを示す。


ボルトキャリアの後部。何を示すか不明であるが「GE」「1C」が確認できる。


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