■薬室周り
上部には折りたたみ可能なリアサイトがあり、右側には銃身交換のための回転軸が収まるための張り出し部がある。その回転・ロック機構のために各部は複雑な形状で構成されている。
側面の細長い楕円形の部品はバレルジャケットとレシーバーの結合をロックするためのラッチ。銃身交換の際にはここを押す。
薬室周りの下面。
1.レシーバーとバレルジャケットを結合する回転軸のロック金具。レシーバーを回転させた後、金具を下から押し込むと結合が外れる。
2.ボルトキャッチ ※詳細は下記の解説をご参照
3.回転軸
■ボルトキャッチ
MG34のバレルジャケット後部の下側に「ボルトキャッチ」と呼ばれる部品が付いている。この小さな部品は射撃時のボルト早期解放を防ぐ安全装置の役割を果たす。ボルトキャッチは強力なスプリングを内蔵し、先端の爪がバレルジャケット内部まで伸びている。
MG34は射撃時にボルトと銃身が閉鎖・ロックし一体となって後退するショートリコイル方式を採用している。ボルト先端に斜めに加工された突起が回転しながら銃身後部のバレルエクステンション内の溝に噛み合う構造であり、MG42のように完全にロックする方式ではない。このため撃発時のショートリコイル動作が始まる前のガス圧が非常に高いタイミングでボルトのロッキングが意図せず解除されてしまうケースが稀に発生。銃が破損する恐れがあった。
レシーバーから分離させたバレルジャケットを後方から撮影した写真。バレルエクステンションとボルトの溝が噛み合って閉鎖した状態。撃発すると銃身とボルトは一体となって数ミリ後退し、ボルトは反時計回りに回転しながら閉鎖を解く。
撃発時に異常が発生、銃身が後退(ショートリコイル)せずにボルトだけが早期解放した状態。ボルト側面の円形ガイドローラーがボルトキャッチの突起に当たり、これ以上のボルト開放を防ぐ。
ショートリコイルが正しく作動しボルトと銃身が一体となって後退した状態。ボルトキャッチの突起よりも後ろでボルトが回転するため、ボルトキャッチとボルトは干渉しない。
ボルトキャッチはコッキングハンドルのアーム先端と噛み合っている。これはボルトハンドルの引き始めと連動するボルトの開放動作をボルトキャッチが妨げないよう、ハンドルを引き始めた瞬間のみ、ボルトキャッチの爪を押し下げ、ボルトとの干渉を防ぐ。