■レシーバー その2











ピストルグリップとロアレシーバ本体は前後2本のピンで結合され容易に取り外しができる。それぞれの嵌合部やピンが通る穴は寸分の誤差もなく、ギリギリのクリアランスをもってピタリと合う。ピストルグリップはベークライト製のグリップが付いているが、やや角ばった形状となっており、小さな手では握り難さを感じる。




MG34 グリップパネル

繊維が混ぜられたようなベークライト樹脂独特の模様が確認できるグリップ(左側)の裏側には2か所に刻印が入っている。「TS 3323」の刻印は右側グリップでは「TS 3322」となり数字が変わる。写真右側は「materialprüfungsamt」と呼ばれる刻印で、製造メーカーと樹脂の種類がコードで表記されている。












グリップパネルで隠れる内側は機械加工されておらず、粗い表面仕上げが残っている。グリップ下の穴が空いた突起はスリング装着部。




左側面には「Z」のような刻印と見慣れない円形マークが確認できる。
























レシーバー各所には機械加工の切削痕が残る。良質の鋼材といわれるスウェーデン鋼の塊から複雑に削り出された仕上がりは美しい。












レシーバー内部にはボルトとボルトスプリングが収まっている。この無可動銃では後退した状態でボルトが溶接固定されてるが、MG34はボルトが開いた状態から射撃サイクルがはじまるオープンボルト方式のため、射撃時にはコッキングハンドルを引き、この状態となる。

ボルト上面には銃本体の製造メーカーと同じ「dot」※ブルーノ造兵廠 という製造メーカーコードとバッフェンアムト刻印の他、手書きと思われるシリアル番号や、刻印されていたシリアル番号を消すために引かれた二重線などが書かれている。

レシーバー右側に2本のマイナスネジで固定されたプレートはボルトのエジェクターを作動させるためのもの。


もどる