■2脚
2脚の基本構造はMG34のものと同じであるが、各部が簡略化され生産性を向上させている。MG34では2脚取り付け用の溝を削り出しで加工しするなど手間をかけていたが、MG42ではバレルジャケットのプレス加工で開けた穴を利用し、ここに基部をはめ込むだけの簡易な構造とした。
MG42の2脚は、MG34の2脚部品を流用したものや、脚の開き角度調整機構が無いものなど複数種類が存在する。
2脚裏側の中央から左右に伸びたバネにより、2脚が開状態となるようテンションが掛かっている様子がわかる。
2脚の収納は、ロック用の金具まで付けたMG34用から大幅に簡素化。コの字型の金具を2脚に溶接し、バレルジャケットの放熱穴に引っ掛けるだけ。簡単な構造ではあるが、外れやすい欠点もある。
基部を分解したところ。基部は360度回転可能な構造となっており、180度回す毎にテンションが掛かる仕組みとなっている。
この部分の構造はMG34も同一である。2脚の開閉角度を調整する機構と脚を常に開いた状態にするためのスプリングが見える。
脚の接地部。滑り止めの突起が溶接されている。
バレルジャケット下部には2脚の取り付けポイントが前後2か所あり、後部に取り付けた状態を示す。装甲車などの車載機銃として使う場合、写真のようにマウントを後部に取り付けることが多い。