■フロントサイト
フロントサイトはMG34と同様の折り畳み式。外側へ飛び出ることなく収納でき不用意な破損も防げる優れたデザイン。ネジを緩めることでサイトのブレードは左右に調整が可能。2本の固定ピンが打ち込まれているサイト基部のプレス形状は製造メーカーによって複数種が存在する。
■リアサイト
リアサイトは200メートルから2000メートルまで、50メートル毎に射撃距離が調整できるタンジェント式サイト。サイトブレードは折り畳みができる。数字の刻印部分は視認性向上のため表面仕上げが落とされシルバーの金属地がむき出しとなっている。左側にある湾曲した棒状の部品は対空射撃用のリアサイト。
MG42本体から外したリアサイト。リアサイト本体は「11」のバッフェンアムト(Maget)があり、下側のスプリングが内蔵された部品は「20」のバッフェンアムト(G.Appel)が刻印されている。
サイト本体の裏側にも射距離の刻印が入っているのはKar98kと同様。これを使う場面は非常に少ないと思われる。
リアサイトを立てた状態にして側面のピンを引き抜けば、本体から簡単に取り外すことができる。
リアサイトのノッチは独軍小火器に幅広く採用されている「V字型」。
大きなリアサイト本体が視界を邪魔していたMG34と比較して、非常にシンプルで見やすくなったMG42のサイト。