■フロントサイト





フロントサイトは折り畳み式。ネジを緩めることでサイトのブレードは左右に調整が可能。2本の固定ピンが打ち込まれているサイト基部のプレス形状は製造メーカーによって複数種が存在する。









■リアサイト


MG42のリアサイト



MG42のリアサイト



MG42のリアサイト

リアサイトは200メートルから2000メートルまでの射距離で調整ができるタンジェントサイトでサイトブレードは折り畳みができる。数字の刻印部分は表面仕上げが落とされシルバーの金属地がむき出しとなっている。
リアサイト基部には起倒式の対空射撃用リアサイトが本来は装備されているはずであるがこのMG42ではこれが省略されている。対空射撃用フロントサイトは取り付け基部があるので装着可能だが、リアサイトが無いので事実上使えない。この仕様は一定数生産されていたようだが、詳細は不明。







MG42本体から外したリアサイト。リアサイト本体は「11」のアムト刻印(Maget)があり、下側のスプリングが内蔵された部品は「20」のアムト(G.Appel)が刻印されている。




サイト本体の裏側にも射距離の刻印が入っているのはKar98kと同様。これを使う場面は非常に少ないと思われる。




MG42の照準視線

大きなリアサイト本体が視界を邪魔していたMG34と比較して、非常にシンプルとなったMG42のサイト。






■対空射撃用フロントサイト

MG42の対空サイト



MG42の対空サイト




MG42の対空サイト

バレルジャケット中央に取り付けるMG42専用の対空射撃用サイト。スパイダーサイト部分は、MG34と同様に削り出し加工されたリングと金属線を組み合わせて作られた手間の掛かるものと、生産性向上のためプレス製に簡略化されたものの2種類がある。写真はプレス製でエッジ部も少しよれて品質も低下しているようであるが、精密射撃を必要とするものではないので実用性は全く問題がない。



MG42の対空サイト

取り付け支柱の中央には不鮮明ながらアムト刻印がある。




MG42の対空サイト取り付け基部

対空サイト取付基部の裏側。差し込まれたサイト本体を固定するためのバネが確認できる。





MG42の対空サイト取付




MG42の対空サイト取付

対空サイトはバレルジャケット上部のポストに上から差し込むだけ。内側のバネで固定されるが取り外しはかなり固い。




■対空射撃用リアサイト




ここで紹介しているMG42には対空射撃用リアサイトが未装着であるがオリジナル部品が入手できたので紹介する。本体はスチールのプレス製で簡素な造り。






通常は写真のように前方に倒して収納し、使用時には90度起こす。






サイトを立てた対空射撃の状態。




射手から見た対空射撃時の照準。リアサイト先端の小さな穴とスパイダーサイトを合わせる。




「敵戦闘機来襲!!」と慌ててこのように照準をしてはならない。この狙いで弾は命中しない...




正しい対空射撃のイメージ。目標はP-51Dマスタング。高速で飛行する航空機への射撃は目標をそのまま中央にとらえて射撃しても当たらない。目標までの距離や進行方向・速度、角度などを考慮して未来位置へ射撃するため、スパイダーサイトを写真のように使い照準する。ここではP-51Dが右から左へ移動する場合の例。射撃をしてから目標付近へ弾丸が到達するまでの間、目標の移動量が大きい(未来位置が大きく変化する)ので、見越し量も多くとる必要がある。




P-51Dがこちら側へ飛んでくるような場合。未来位置の変化が小さいのでスパイダーサイトの内側を使い照準を行う。これらの照準方法を見ていただくとわかるように、高速で移動する航空機への射撃は極めて難しく、照準の修正量は経験と勘に頼るしかない。





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