■MP40 初期生産型 その1










1942年にシュタイヤー社で製造されたマガジンハウジング側面にリブが無い初期型のMP40。1940年3月から7月頃にMP40の生産を開始した同社では1941年からマガジンハウジングにリブが付いた改良型を生産しているため、リブ無しとリブ有りの2つの仕様を同時に生産していたようだ。現存品を見る限り、1942年のシュタイヤー製は多くがリブ付きであり、リブなしは非常に少ない。












生産性向上を目的として鋼管削り出しからプレス製に変更されたレシーバー。プレス加工のリブによりレシーバー内面とボルトとの摩擦が低減、凹みに異物が逃げることで作動の信頼性が向上した(MP38のレシーバーは真円のためボルトとの摩擦が大きい)。また鋼材の厚みも薄くなり軽量化(全体で約200g)にもつながっている。






MP38レシーバーとの比較。MP38は削り出しに加え軽量化を目的としたフルート加工に手間が掛かっている。














削り出しからプレス製に変更されたマガジンハウジング。リブのないフラットな側面が初期型MP40最大の特徴。






MP38に設けられていた軽量化を目的とした穴は廃止された。マガジンボタンの大きさや滑り止め加工も変更されている。






強度不足などの問題があり生産途中からリブが追加された。




初期型MP40にはマガジン側面がフラットで「M.P.38u.40」の刻印が打たれたタイプが付属する。1942年以降に生産されるリブありタイプは共用できるが、MP38用で「M.P.38u.40」の刻印が無いマガジンは使用できない。






排莢不良を防ぐ大きなエジェクションポートはMP38と同じ。





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