■MP38/MP40 革製スリング
革製のスリングは基本的にKar98K用と同じであるが、後部の留め金がボタン式となっており、ボタン留めの穴も3か所から2か所へ変更されている。長さは約120cm、幅2.3cmでどちらもKar98k用と同じ。
ボタン留めが3つあるのがKar98k用。MP40用は穴が2つで間隔が広い。独軍オリジナル品の多くはボタン穴が写真のような「水滴型」でスリング表面にひし形の模様と両サイドに線がある。
98k用と全く同じスリング長さ調整用の金具。装着時に金具が当たって銃本体に傷が付くことを防止するため、金具の片面にだけ保護用の革が貼られている。金具の製造メーカー刻印は貼られた革の下にある場合が多い。
ボタン金具を使い装着するスリング後部。
前方のスリング金具に通す部分。
裏面に製造メーカーのロゴと思われる楕円形のマークが確認できるものの、不鮮明で文字は読めない。
前部のスリング通しはバレル固定ナットを緩めることで左右の向きを変えることができる。定位置は右側、左側で使用している例は非常に少ない。
MP40への装着。使い込んでスリングが柔らかくなってくると後部のボタンが外れやすくなるという欠点があり、98k用のベルトストッパー、または98k用スリングを使っている例が確認できる。