■折りたたみ式ストック
車載装備用としての小さなスペースへの収納や空挺部隊での使用を前提として小型化が求められた本銃はそれまでの固定式木製ストックではなく、革新的な折りたたみ式のストックを採用するに至った。このストックはレシーバー後部のボタンを押して下向きに約180度スイングさせた後、バットストックを90度展開させる。ストックは簡易な構造ながら通常の射撃では十分に役割を果たしてくれる。41年製は展開時にしっかりと固定されるが、42年製では上下にグラグラと動き安定しない...
ストックを折りたたんだ状態。銃の下部にコンパクトに収納され、邪魔になることもない優れた設計。
ストック基部にある滑り止めのローレット加工が施されている部分が展開用のボタン。
■スリング
革製のスリングは基本的にKar98K用と同じであるが、後部の留め金がボタン式となっており、ボタン留めの穴も3か所から2か所へ変更されている。このスリングは戦中型と同型であるが刻印が無いため、戦後オーストリアなどで生産されたものの可能性がある。
前部のスリング通しはバレル固定ナットを緩めることで左右の向きを変えることができる。定位置は右側。
ボタン式で固定する後部も左右の向きを任意で調整可能。