■ボルトキャリア・ガスピストン






ボルトキャリアとボルトハンドルが一体となったピストン部品。写真の紹介品は全て削り出しで製作されバッフェンアムトの刻印なども打たれているが、使用した形跡がない未使用品で各部があまりにも綺麗すぎるため、最近になって生産されたリプロ品と思われる。



発射ガスを受けるピストン部の側面にはフィン形状の溝が加工されている。










ボルトキャリア後部にはハンマーが収まる空間が設けてあり、その前方中央にはハンマーの打撃をボルトのファイアリングピンに伝える円柱形のパーツが収まっている。本銃はハンマーで直接ファイアリングピンを叩くのではなく、間にもう一つの可動部品が介在する。




オリジナル品ではないと思われるが、一応刻印も紹介。プルーフマークと思われる国家鷲章に「WaA37」のバッフェンアムト。下には「4」「8」の数字も打たれている。




■ロッキング・作動機構

MP43/44はボルトの上下動によって閉鎖と開放を行う「ティルトボルト」と呼ばれる方式を採用。以下、作動の順序を紹介する。





射撃前のボルトキャリア・ピストンとボルトの位置関係を示す。ボルト後部は銃のフレームに設けられたブロックと一部が干渉(赤丸部分)しておりこのままでは後退できない。ボルトはロックして閉鎖されている状態。





弾丸発射直後、高圧の発射ガスが銃身内に設けられたガス穴を通りシリンダー内部へ流入、ピストンを後方に押し出す。この写真ではボルトキャリアがガス圧で10㎜ほど後退しているが、ボルト本体はまだ閉鎖されており後方へは動くことができない。





ボルトキャリアが15㎜ほど後退すると、ボルトキャリアとボルトの双方に設けられたフック状の突起が互いに噛み合うことでボルトを徐々に持ち上げる。

ボルトが持ち上がる(約4㎜)と、ボルトの後退を阻止していたブロックとの勘合が外れ、ボルトは後退可能となる。





ロッキングが解除されるとボルトキャリアとボルトは一体となって後退。リコイルスプリングにより前進するボルトは閉鎖直前に下へ落ち込んでロッキングが完了、次弾の発射準備が整う。




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