■救急箱(34年型弾薬箱)



















錆などが目立ち、持ち手の革などに破断も見られる保存状態であるが当時のオリジナル塗装が残ったスチール製の34年型弾薬箱。基本塗装はRAL7021(ジャーマングレイ)。側面には白い○に赤の十字が書かれた赤十字マーク、反対側にはドイツ語で救急箱を示す「Verbandkasten」の文字が書かれており側面を見れば通常の弾薬箱とは区別ができる。







赤十字マークは刷毛を使い手塗されている。







「Verbandkasten」の文字はステンシル塗装のように見える。














外観の状態に比べ内部は塗装の剥がれ、傷などが無く、使用した形跡がほとんどない新品に近いコンディションを保っている。




本弾薬箱に打たれた唯一の刻印。「WaA416」の製造メーカーコードは製造年によって異なるメーカーを示し、Loch & Hartenberger、Kimnack & Brunn、Deutsche Lederwerkstättenの3社のうちの1社と思われる。






厚紙に印刷された内容一覧。巻き四つ折りで弾薬箱の内側に収納される。




救急箱の中身

A:医療用品

1.ピンセット
2.手術用はさみ
3.ファーストエイド用はさみ(衣類はさみ)
4.ゴムバンド
5.ガーゼ包帯
6.綿
7.三角巾
8.安全ピン
9.段ボール紙(副子とセットで使う)
10.金属ワイヤー製副子
11.包帯パック
12.火傷用包帯

B:薬品

1.ゴム製絆創膏(5m×2.5cmのロール状)
2.消毒剤






正しい収納方法はわからないが、すべての品を入れた状態。




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