■包帯
ドイツ軍兵士に支給され、戦闘服上着の内側に設けられたポケットに収納され携帯していた包帯(Faden abstreifen)。大小2種類のサイズがある。中身の包帯とガーゼは120度で加熱・殺菌され内側がゴム引きの綿布に包んで密閉。さらにフィールドグレイ色の布で包み糸で縛ってある。
包帯の小サイズ。1939年製。
包帯の大サイズ。
こちらは外側の綿布包みが省略されたタイプ。内側が黒いゴム引きの綿布に包帯とガーゼが包まれており、周囲には接着剤が塗られ密閉してある。上で紹介したフィールドグレイの布で包まれた包帯も開封すると、写真と同じ梱包形態の包帯が入っていると思われる。
■綿
綿は口をひもで縛るタイプの布袋に入っている。
布袋の中には紙で包まれた100gの綿。1942年11月14日の製造品。
パッケージには「綿が5つに分かれている」のような表記があるようだが、中身はロール状に巻かれた綿の塊が3つ。ひもが切られ、仕切り紙がズレているので使った形跡がある。
これは布袋に包まれていない綿。1942年6月1日の製造品。
こちらは未使用品。パッケージ記載の通り、紙で巻かれた20gの綿が5個入っており合計100g。ひもで縛ってある。
■ガーゼ
綿と同形状の布袋に収まったガーゼ。
紙製パッケージは無く薄紙で個包装されたガーゼと包みの無いガーゼが入っているものの、これがオリジナルの梱包状態では無い可能性もある。