■ZF41 2型 収納ケース


マウントを装着したZF41を収納する金属製ケース。マニュアルには「ZF41は使用する直前になってから収納ケースより取り出し、小銃へ取り付ける。教練および警戒勤務の際には、照準眼鏡を取り付けてはならない。」と書いてある。また精密機器であるZF41を落下、衝撃、埃の付着および損傷から保護する目的で収納ケースは重要な役割を果たす。収納ケースは腰ベルトに通し、右側弾薬ポーチとベルトバックルの間付近に携行するよう指定がある。

ZF41の収納ケースは真贋の判断が難しい、極めて精巧なリプロ品が流通している。本項の紹介品は間違いなく独軍オリジナル品と断定でき、ケース本体と照準器マウントの数字が一致、付属品も全て揃った希少品である。これも Kentomon氏のコレクションから借用させて頂きました。




ケース内の収納品。前後のレインシールドとマウント付きのZF41(2型)、黄色い清掃用布とブラシ。




















スチールプレス製で赤茶の下地塗料の上にダークグリーンの塗装仕上げ。高さ177㎜、幅84mm、奥行54.5mm(金具などの突起を含むサイズ)。








ケース背面には腰ベルトに通すための布製ベルトがあり、底面のボタン突起に引っ掛けて固定する。
















フタを止める固定金具はドイツ陸軍の様々な装備品に流用されている共通部品。






ケース上部にフタがあり丁番で本体と接続されている。






フタの裏側にある製造メーカーコード「jvb」はルッケンヴァルデにあった Wessel & Müller を示す。右側には「WaA542」のバッフェンアムトがあり、これも同じメーカーを示す。ZF41の収納ケースを製造したメーカーは Wessel & Müller のみのようだ。








フタとZF41マウントに打刻された「1592 k」が一致している。ZF41を装着するKar98kの製造番号、マウントの番号、収納ケースフタの番号の3点は一致しなければならない。特にKar98kとマウント付きZF41は個体ごとに厳密な照準調整が行われているため、番号が異なる組み合わせで使用すると狙点がズレる。マニュアルにも「Kar98k本体と照準鏡マウントに刻印された製造番号は、一致していなければならない」と書かれている。また3点の番号とZF41本体に記されている製造番号は一致しない。

ZF41と収納ケースは比較的現存数が多いアイテムであるが、それぞれの番号が一致して揃っている個体は非常に少ない。








フタを開いた状態。








マウント、前後のレインシールドを装着した状態で収納される。ケースの内寸はレインシールド付きの2型と3型 ZF41がギリギリ収まるサイズになっており、収納されたZF41は内部で揺れることなく保持される。なお、全長が僅かに短い1型やレインシールドが無い状態のZF41を入れた場合、前後にガタガタ動く。






ケース内部はフェルト?のクッション材があり、底部には清掃ブラシを収納する金属管とZF41の対物レンズ部が納まる木製ブロックがある。









収納される清掃ブラシ。薄い樹脂板を丸めた柄に獣毛が差し込まれ、金属線で固定された簡易な造り。このブラシは対物・接眼レンズに付着した汚れを落とすために使用する。










フタの内側には清掃用布の収納スペースが設けられている。










清掃用布はZF41に付着した汚れなどを拭う目的で使用する。サイズは14×8cm。小さく折り畳み、フタ内側のスペースへ押し込んで収納する。












収納ケースに納まる2型のZF41。製造メーカーは「cxn」、製造番号は「105293」。






マウント各部の刻印。「214」のバッフェンアムトは上下逆に打たれている。




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