■ショルダーハーネス その2



上半身に装着するV字型フレームにベルトが付いたショルダーハーネス本体。ハーネス本体の表面は革製であるが、中に金属板の芯が入っているため型崩れしない。V字部分が背中側となり、ベルトを使って体に固定する。背面にはフレーム運搬ケースを取り付けられる構造となっている。







重い測距儀を載せるフレームとハーネスの接点には真鍮製の支柱が突き出ており、ここにフレーム金具を差しこんで固定する。この支柱は中の金属板と一体になっており、支柱を確実に保持できる。

支柱の後ろには謎の小さな金属板が取り付けられている。右側に2つ、左側に1つありフレーム側の赤線の数と一致することから、左右の識別用と思われる。フレームは左右逆でも取り付けられるが、測距儀が載せられない。







金属フレームを支柱に差し込みチェーンで繋がれたピンで固定する。




肩の前方に位置するベルトとの接続部。




前方のベルトは長さ調整が可能。腰ベルトとの接続部はフックを引っ掛けるだけの簡易な構造。左側のベルト(写真下)に取り付けられた金具はレティクル照明装置に使用する乾電池収納ケース(詳細はこちら)の装着基部。




腰回りのベルトが付けられたハーネス本体の下部。「T」字型に縫われた革の上側にはフレーム運搬ケースの革ベルトを取り付ける。




腰ベルトの接続部分。






ハーネス後部の運搬ケース取り付け部に打たれた刻印。右側には「WaA326」、左側には製造メーカーコード「fwq」と生産年である「1943」が打たれているが文字が逆さになっている。




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