34型 クリーニングキット / Reinigungsgerät 34
携行する銃を常に最良の状態に保っておく事はすべての兵士に与えられた重要任務の一つ。ドイツ軍でも銃を携行する兵士一人ずつに専用のクリーニングキットが配布されている。1934年9月に採用された34型クリーニングキットは小型のスチール缶に清掃ひも、オイラー缶、ブラシ(大小の2本)、分解・清掃用レンチ、銃身清掃用のチェーンがセットされたもの。兵士は雑納などに収納して運搬する。多数のメーカーによって大量生産されたため、メーカー毎や生産時期によって仕上げや形状・材質などにさまざまなタイプが存在する。
Kar98kにはクリーニングロッドが装備されているが、長さ約60cmの銃身内にロッドを通すには2~3本をつなげる必要がある。つまり銃が2~3挺ないと使えないという欠点があるがこのクリーニングキットであれば1セットで対応できる。
本項では当時のマニュアルに掲載された図や写真も合わせて掲載する。
■各部のディテール紹介