MG34・MG42 間接射撃用計算尺 / Messdreieck 34
MG34やMG42機関銃で直接見えない敵へ射撃(間接射撃)する際に使用する計算尺。三角関数を利用し射撃に必要な諸元を算出するため、機関銃・目標・観測の3地点が必要となる。機械的に三角形を作り出し、各部の距離と角度目盛りを読む。
MG用ではあるが、射撃距離が4,500m以下、射撃位置と観測所の距離が1,200m以下という条件を満たせば他の火砲でも使用できる。
第一次大戦中にMG08機関銃用として使われていたほぼ同型の計算尺をベースに若干の改良を施したものがこの「Messdreieck 34」となる。名称から1934年に正式採用されていると思われ、1935年には開発元であるドイツの光学機器メーカー エミール・ブッシュ(Emil Busch,A-G.)が機構に関する特許を取得している。この計算尺は複数のメーカーで製造され、第二次大戦を通じて使用された。
■各部のディテール紹介
・計算尺本体 その2