跳躍対人地雷 Sマイン / Schrapnellmine(S-mine)



従来の対人地雷よりも一度に多くの敵兵を殺傷できる兵器として開発されたSマイン(ドイツ語読みでは「エスミーネ」という表記が適当)。信管を踏むまたはワイヤートラップに引っかかって信管が作動すると埋設された地雷本体が1~2mほど空中へ打ちあがり爆発、内臓する鉄球を周囲に飛散させる。1935年から生産が開始された「Schrapnellmine 35」と作動機構の改良や生産性を向上させた後継型「Schrapnellmine 44」の2種類が存在する。また1942年から43年末にかけて3号戦車やタイガーⅠ戦車にはSマイン発射機「Minenabwurfvorrichtung」が車体に装備されており、電気式信管で発射できる改良型Sマインが使用された。

193万個が生産されたSマインは全戦域で使用されたが、特に北アフリカ戦線と大規模な防御陣地が構築されたノルマンディーの海岸線において大量に埋設されている。

本項では通常型Sマインと車輌用Sマイン、感圧式信管と引っ張り式信管をそれぞれ紹介する。


■各部のディテール紹介


・Sマイン 35

・Sマイン 内部構造/作動順序、分解その1

・分解その2

・車載型Sマイン

・感圧式信管 S.Mi.Z.35

・引っ張り式信管 Z.Z.35

・信管取り付けアダプター



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