MG対空射撃用3脚 / Dreibein34





MG34機関銃の導入とほぼ同時期に採用された対空射撃用3脚・ドライバイン34(Dreibein34)。取り付け金具を交換することでMG34・MG42のどちらにも使用することができる。脚を最大まで伸ばして使用するとMG34は顔の高さに位置するため対空射撃には最適な射角を確保し、良好な射撃姿勢を取ることができる。また地面から一定の高さを取って射撃する際のマウントとしても使用された。その一方で重心位置が高く、強力な7.92×57㎜弾の反動によって3脚ごと大きく揺さぶられるため射撃時の安定感が悪い。

ドライバイン34はMG08/15用の3脚をベースに開発され、ラフェッテや車輌車載用と共通形状の円形支柱が上部に設けられている。この支柱に「Aufsatz」と呼ばれるMG用の銃架(MG34・MG42共通)を差し込み、MG34であれば「Lager34」、MG42であれば「Lager42」という金具を銃と銃架の間に装着して使用する。製造コストは150RM。

初期から中期にかけて生産された多くのドライバイン34はマグネシウム合金(マグネシウム90%、アルミニウム10%)で作られており、その後スチールプレス製が登場。1943年3月には大幅に形状が簡略化された「ドライバイン40」が採用されている。しかし、1944年4月になると理由は不明だがドイツ陸軍兵器局からドライバイン34・40を廃止する通達が出されている。

■各部のディテール紹介

・3脚本体 その1

・3脚本体 その2

・西ドイツ製3脚との比較 / MG34・MG42の装着


もどる